一般皮膚科にきび
にきびとは
にきびは主に思春期以降に見られ、誰にでもできるありふれた症状であるため、あまり気にされない方や市販の化粧品等で対処している方も多いのですが、中にはにきびが原因で人前に出ることをためらうような深刻な悩みを持つ方もいます。
にきびは適切な治療を行わなければにきび痕が残ってしまい、新たな悩みとなってしまうこともあります。 にきび治療では、にきびを治しつつ、にきびが出来にくい皮膚を作ることが大切です。
原因
年齢やストレス、ホルモンバランスなど、何らかの要因により皮脂が過剰に分泌されることで毛穴が広がり、毛穴の内部に皮脂や角質がたまります。この状態がいわゆる白ニキビです。
このような状態になると、にきび菌が皮脂を栄養源として繁殖し、赤く炎症を起こした炎症性ざ瘡・いわゆる赤ニキビが発生します。
浜口クリニック 美容外科 美容皮膚科/にきびより引用 治療方法
洗顔
正しい洗顔を行うことで、肌を清潔に保ち、適度な状態に皮脂をコントロールすることで、にきびの改善につながります。
1日に何度も洗顔したり、乾燥肌の人がにきび用の皮脂を取るタイプの洗顔料を使用すると、皮脂が取れすぎて肌が乾燥し、かえってにきびが悪化することがあります。
洗顔料を用いた洗顔は朝晩の2回、自分の肌質にあった洗顔料を選んで行い、洗ったあとは小鼻のわきや髪の毛の生え際などにすすぎ残しがないよう、ぬるま湯で十分に汚れを含んだ泡や洗顔料を洗い流してください。
薬物療法(保険治療)
ディフェリンゲル、べピオゲル
毛穴のつまりや余分な角質を取り除くことで、にきびを改善します。薬によって少し作用が異なりますが、炎症を抑える効果やにきび菌を抑制する効果もあります。このため毛穴のつまりの段階からいわゆる白にきびまで、さらに赤く炎症をおこした赤にきびにも使用することができます。現在のにきびの治療法の主流の一つです。
使用し始めてから半月〜1ヶ月くらいの間は、塗ると刺激感や灼熱感がある、皮膚が赤くなる、カサカサ・乾燥が気になる、皮向けする、といった症状を感じる方が多いです。こういった症状が出ても使い続けるうちに、カサカサや皮向けのもとになる余分な角質がとれお肌が慣れてくれば、そのような症状も落ち着いてきます。また外用の前に保湿ケアをすることで、刺激感やカサカサ・乾燥が改善しやすくなります。
しかしながら中にはまれに薬があわず使い続けられない人もいますので、そのような場合は医師に相談してください。
抗菌外用剤
にきびが赤くなり、強い炎症を起こしている、膿疱ができる、というような悪化したにきびには抗菌外用剤を塗布します。ディフェリンゲルやべピオゲルと併用することもあります。またデュアック配合ゲルのように、抗菌剤とべピオゲルの成分がひとつになった外用剤もあります。
内服薬各種
症状に合わせて、ビタミン剤や抗菌剤、漢方薬などが処方されます。とくにビタミン剤や漢方薬は処方される薬によって効果に違いがありますが、ある程度長期間飲み続けることで皮脂の分泌をコントロールしたり、炎症を抑える、あるいはにきび跡を改善するといった効果が期待できます。
自費診療
にきび治療は保険診療が基本です。しかし保険で診療できる範囲内の治療では、なかなかにきびが改善しない方やにきび跡が気になる方の場合、ケミカルピーリングや光温熱治療(クリアタッチ)・各種レーザー治療などの自費診療を行う場合があります。
ご希望があれば必要に応じて自費診療でのにきび治療もご紹介しています。
また、自宅ケア用にニキビ用のピーリング石鹸や、VC5・APSローション(ビタミンC誘導体高濃度配合)も用意しています